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INPEX様工場見学

工場の設備やビットの製作工程の座学を行いました

2025年6月16日、INPEX様をはじめ各社の新人の皆さんが午前と午後で2班に分かれて工場見学に来社されました。
工場見学の前に、TSKの会社概要や工場の設備、ビットの製作工程などの説明を行いました。皆さん真剣に話を聞き、メモを取られていました。

メインとなる工場見学!

製品作業の都合から午後の班だけになってしまいましたが、実際に製品が熱処理炉へ投入させる状況を見ていただきました。炎の迫力と伝わってくる熱さに皆さん興奮し、スマホで動画を撮られていました。
熱処理のレクチャーでは、鉄がどのように硬くなるか説明、実際に熱処理品の硬さを手で体感していただきました。
どの様にして鉄を硬くしていくかご理解いただけたかと思います。

防炭剤って一体・・・?

26インチ用レグに防炭剤なるものを塗布する体験もしていただきました。
防炭剤とは。。。私も知りませんでしたが、水ガラスが主成分の白濁液でした。
浸炭処理とは、鋼に炭素を侵入させ硬度を上げる処理の事です。浸炭させたくない部分に防炭剤を塗布することで、炭素の侵入を防ぎ浸炭部より硬度を上げないことが可能になります。

ツースの歯がギザギザデコボコ

ツースビットのコーンを見ていただきました。硬化肉盛り溶接(TSKでは硬装と呼んでいます)を施し冷めたコーンの表面を実際に触ったり、肉盛り作業の見学もしていただきました。集中して肉盛り溶接を行っている姿に、皆さん固唾をのんで見守っていました。
ツースのギザギザが掘削中にすり減らないように肉盛り溶接(Hardfacing)を行います。鋼よりももっと硬いです!

プログラミング体験

機械加工はプログラムを組んで加工をすることがほとんどになってきました。どういったプロセスでプログラムをするのか、体験していただきました。
設計図を見ながら、直線なのか円弧なのかテーパーなのかよく図面を確認しながらパソコンで入力し見事加工プログラムを完成させました!

工場見学でちょっとしたクイズも!

初の試みである、クイズ。わたしは間違えました!
弊社ではTCI(タングステンカーバイトインサート:超硬チップ)を数多く保有していますが、いったい何種類あるのでしょうか・・
多くのチップがあるのは理由があります。
インサートビットでは歯形が多岐にわたり、それぞれにオプションが設定されています。また3つのコーンがぶつからないように、満遍なく高効率に掘削したい、そうなりますと一つのビットでも多くの種類のTCIを使用しています。
とにかく多いのです!答えは分かりましたか?

最終検査で合格しないものは出荷できません

品質の要であります検査工程も見学、体験をしていただきました。FAROの3Dスキャン、ワイヤレス3次元測定器の見学と体験をしていただき、検査工程の大切さを肌で感じ取れたと思います。インサートコーンの穴は精度を保つために専用ツールで測定し、合格品の幅が非常に狭いことも確認いただけました。

最後に

工場見学特典キーホルダー
この度は工場見学に足を運んでいただき誠にありがとうございました。大変暑い中の工場見学でしたが体調は崩されていないでしょうか。

皆さんにTSKのことをよく知ってもらえるよう、分かりやすく楽しめる工場見学をご提供したいと考えております。工場見学中に体験型のレクチャーにも参加していただき、なかなか味わえない経験ができたかと思います。

製品に対して真摯に向かって製造している私たちの姿も、感じていただけたら非常にうれしいです。

私たちも工場見学に来ていただいたおかげで、製品知識が深まりさらに愛着がわき品質の向上につながっていきます。ありがとうございます。

来年もまた社員一同お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

重ねての御礼となりますが、この度は工場見学にお越しいただきありがとうございました。
東京本社
柏崎工場
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